2000系 (1000系)

 

製造年:1970年〜1978年

運行線区:南北線

現状:1999年6月に全廃

備考:

・札幌市営地下鉄最初の車両として登場、案内軌条式地下鉄最初の車両として登場し、この方式を「札幌方式」とまで呼ばれるようになる。

・2両1ユニットで製造され、特に初年製造の1000系は先頭車同士のユニットであった。連結面は半永久式連結でその部分の連結部の開口幅はアーチ状で非常に広い。

・混雑時には4両編成の2000系、閑散時には2両編成の1000系と使い分けることを想定していたが、実際2両編成で走ったのはごく僅かで4両編成が基本となった。

・南北線の延伸や乗客が増えたことで増結が繰り返され、編成内の車番がJRの気動車編成のように乱れるようになった。また先頭車が多く作られたことで、最終的に8両編成になった時、不必要な先頭車同士のユニット同士8両が1編成とされたため、先頭車のみの8両編成という編成まで存在した。また4両編成同士と6+2両編成を連結し8両とした編成も数本存在し、その編成内には中間先頭車が存在した。後にも先にも中間先頭車が札幌の地下鉄で存在したのは2000系だけである。

・最後の1978年の増備で在来車も含め編成番号が改定されそろえられた。

・2000系と3000系にはタイヤハウスが存在するが、試作車ではタイヤチェーン取り付けまで考慮されていたため、タイヤハウスの座席部分が一時盛り上がった構造になっていたが、地上部分はシェルターで覆うこととなったためチェーンの取り付けが必要なくなり後に量産化改造されている。

・1985年から廃車が始まり、少しずつ数を減らしつつあったが、老朽化が本格的に進んできた1995年から新形式5000系が登場し次第に置き返されるようになり、1999年6月で完全消滅した。車両は1000系2両を除きすべて屋根の耐久性として積雪に耐えられないなどの理由で解体された。保存された1000系2両(1001+1002、元先頭車のみの8両編成であった20編成のうちの2両)が交通資料館に保存されている。(紹介写真)

・幾度にもわたる増備によって、製造年によって様々なところで同じ編成内ながら化粧板の色、窓の大きさなど違いが見られた。中には東西線6000系と同じ柄の化粧板をつけた車両すらあった。

・半永久連結としたため、ユニット間の連結面は狭い構造になっており、これほど編成内で様々な相違点がありバラエティーに富んでいた車両は他にない。

・扇風機がついていたのは札幌市営地下鉄では2000系(1000系)のみである。

・大谷地にある乗務員訓練施設に2000系(1000系)の教習用カットモデルが存在した。

※画像をクリックすると別画面で大きく見られます

 静態保存中の1000系1号車の車内

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