8500系
製造年:1985〜1988年
製造数:各型式2両ずつ
現状:量産試作車なしの一次車のみ
概要:85年に20年ぶりとなる新車として投入されたのが8500形で、当時実用化されて間もなかったVVVFインバータ制御装置と交流モーターをいち早く採用している。シャプロン台車や回生ブレーキ、新型Zパンタなど札幌市電としては初導入のものも数多く採用されている。
続く増備者として2年後の87年に投入されたのが8510形で正面形状が2段絞りに改められている。さらに翌年8500系としては最終導入となった8520形は手すりや乗車口のステップの形状など小改良を加えて投入されている。
前戸がA810形以来の折り戸が採用されている特徴もある。
当初はクリーム色ベースに二色の緑色の帯を纏った8500系オリジナルカラーで投入されたものの、94年の新カラー採用に伴い現在の緑と白のツートンカラーへ変更され、フロントにはSTマークが入る姿となった。
また97年に8521号がシングルアーム式パンタグラフに交換されたのを皮切りに、現在では全車シングルアープパンタを装備している。
18年にRCTサイリスタインバータが老朽化したため、IGBTーVVVFインバータへ更新している。
14年からは方向幕式だった行先表示をLED化する改造が行われている他、21年度に8502号から車体改修による延命が図られる予定になっている。
なお全車札幌市電としては珍しい川崎重工製。
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