東豊線9000系

 

製造年:2014〜

運転線区:東豊線

現状:量産試作車なしの一次車のみ

解説:ホーム柵設置や自動運転によるワンマン化、そして7000系の置き換え用として2014年より製造開始。4両編成80両が製造される。ただ7000系から引き続き4両編成という編成数は変わらない。

2014年末に第一編成が川崎重工兵庫工場より運ばれたが、東豊線車両の車両基地である西車両基地ではなく、東西線東車両基地へ搬入になっている点が7000系とは異なる点である。東豊線内は搬入時ATO未整備であったため、ATO整備済みの東西線内や東車両基地内で試験を行う関係ではないかと思われるが、約5か月に及ぶ試運転、訓練運転を経て、2015年5月8日に第一編成より営業運転を開始し、以来月2編成のペースで置き換えしていっている。

短期間に集中配備という形となったため、試作車なしの一次車のみで構成されている。今後増備などが行われない限り、2次車以降は登場しないものと思われる。

製造に当たっては東西線8000系から用いられている廃車発生部品から連結器や台枠などが再利用されているが、7000系の他ストックしてあったと思われる東西線6000系のものまで使用されているのが特記すべき点と言えよう。

札幌の地下鉄としては初めて側面表示機を搭載したが、基本的には「栄町」「福住」以外の表示は行わない。またドア開閉警告ランプ、ドア付近への吊り手設置、LED前照灯、尾灯の採用、車内灯のLED採用、シングルアーム式パンタグラフ、計器類を含めた液晶パネル化、スカートにも路線コーポレートカラーの配色などが札幌市営地下鉄としては初導入の装備となっている。

東豊線車両としての初導入は、液晶パネルによる案内表示機を各ドア上部に設置、間通路の仕切り戸設置、ワンハンドル式運転台、行き先表示部への仕業番号表記、ATO対応などがあげられる他、南北線5000系以来の肩持ち式シート、南北線2000系以来の長方形貫通路の採用などがある。

インテリアはこれまでの札幌市営地下鉄のイメージを打ち砕くようなオレンジのモケットに通路床面は茶色という組み合わせの他、7000系ではところどころにあったイラストなどがなくなり、白一色の化粧板のみとなっている。

ホーム柵設置により編成番号がホーム柵に隠れてしまい確認できなくなるため、車体側面には窓下の他側面表示機横にも切り文字式の編成番号表記があるが、これは南北線3000系以来である。また東豊線では3次車に正面のSTマークは見られたが、9000系では南北線5000系や東西線8000系同様切り文字式のものになっておりカラーリングは行われていない。

なお現在は連結部に転落防止幌が設置されているが、ホーム柵稼働開始後には撤去されるものと思われる。

画像をクリックすると大きい写真を別画面で見ることができます。

 車内の様子

 東豊線では初採用となった液晶パネルによる案内表示

 このような表示も可能で回送中などに出されていることが多い

  札幌市営地下鉄では初採用となった開閉告知ランプ

 車いすスペースには避難用梯子も設置されている

 札幌市営地下鉄では2000系以来の長方形貫通路

 札幌市営地下鉄初採用の側面表示機

 札幌市営地下鉄初採用のシングルアームパンタ

 設置されて製造されているものの、ホームドア設置後は撤去されると思われる連結部の転落防止幌

 運転台の様子。9000系で初めて計器類がモニター表示式となった。モニターのうち1つはバックアップ用として使える他、製造時からワンマン運転に対応した運転台となっている

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